ぐーたら親父の言いたい放題

日々の様々なニュースを取り上げて、独自の視点でコメントします。これからの社会の変化を予測し、どのように対処すべきか提案できればと考えています。

民主党バイデン氏の勝利確定

 ペンシルバニアで得票率0.5%以上の差をつけたことによって、バイデン氏の逆転勝利が見えて、投票日から丸4日を経て、米国のマスコミは民主党バイデン氏の勝利を認定した。まだ勝敗が確定していない州もあるが、それでも獲得選挙人数を279人と過半数270人を超えたことで商社が確定したようである。トランプ現大統領は敗北を認めていないが、法廷闘争に持ち込んでも勝利する可能性はほぼなくなったようである。

 

 筆者は、ようやく安心できる状態になったことを喜んでいる。米国第一主義を唱えるトランプ大統領は、国際社会にとってプラスになりえる要素がほとんどなかった。軍事力、経済力で断トツの大国である米国がそれまでの「世界の警察官の座を降りるのはともかく、率先して自国の利益保護だけに力を注ぐようになっては、国際社会は混乱を増すだけである。ましてや今年2020年は、新型コロナ感染拡大の脅威にさらされ、世界全体が異様な状況の中で過ごすことになってしまった。予定されていた東京オリンピックも、とりあえず1年延期されたものの、来年7月の開催が確約されたわけではないし、早期のワクチン開発で、この異様な状態からの脱皮が進むはずであったが、本格的な冬の到来を前に、欧米では感染者数の増加が報道される事態になっている。

 

 そういった意味で新型コロナの終息宣言は、いつになるのか不透明であるし、国際社会における発言力もこれからどの国が強くなるか見えないし、経済的な回復は予定よりも遅くなりそうな気配である。こういう状況の中で、世界各国が協調路線をとるほうがよりベターであることは確かであるし、そこで率先して指導力を発揮するのは米国のような大国であるべきだと考える。バイデン氏勝利は、だからこそ意味がある。民主主義はまだ死に絶えてはいないようである。