ぐーたら親父の言いたい放題

日々の様々なニュースを取り上げて、独自の視点でコメントします。これからの社会の変化を予測し、どのように対処すべきか提案できればと考えています。

サンダース候補、若者の支持を集める

 米国大統領選挙、78歳のサンダース候補を後押しするのは、17歳~29歳の若者(48%の支持率)たちである。30歳~44歳においても33%の支持を得ている。アイオワ州の党員集会ではわずか0.1%の僅差で若手のブダジェッジ前サウスペンド市長に勝利を譲ったものの、手厚い福祉政策を訴えるサンダース氏が、米メディアが行った調査で大きくリードしている。この世代でブダジェッジ氏の支持率は19%、バイデン副知事に至ってはわずか3%であった。逆に65歳以上では、33%がバイデン氏を支持し、サンダース氏が4%に過ぎない。ブダジェッジ氏は各年齢層に漫然なく20%前後の支持を得ており、穏健派で若手というイメージを定着させ始めている。

 11日に行われる、ニューハンプシャー州の予備選の結果が今後大きく影響してくるだけに、各候補も必死であるが、サンダース氏が若者の大きな支持を得たのは「収入に関わらずすべての米国民が高等教育を受けるべきだ。公立大学の無償化と学生ローンの免除を実現しよう」と訴えるサンダース氏に賛同するからである。大学卒業までに多額のローンを負ってしまう米国の若者たちが、その不合理な現状を変えるべくサンダース氏を支持しているのである。

 米国社会も、どんどん分断されている。人種や宗教だけでなく、世代間の価値観の違いもある。貧富の差は拡大するばかり、米国の若い世代には将来に希望が持てないとの思いが広がり、閉塞感が漂い始めている。若者の意見を代弁するのが78歳のサンダース氏であるという点はいびつだが、富裕層がますます富む現状を変えるということなら、ブダジェッジ氏よりはサンダース氏のほうが民主党を代表する候補者に指名されるのも面白いかもしれない。