ぐーたら親父の言いたい放題

日々の様々なニュースを取り上げて、独自の視点でコメントします。これからの社会の変化を予測し、どのように対処すべきか提案できればと考えています。

アメリカ大統領選挙始まる。

 アイオワ州の党員集会で大統領選挙がはじまった。これから、2/11のニューハンプシャー州予備選挙があり、3/3のスーパーチューズディがあり、7月に行われる党大会に向けて、民主党の大統領候補が決まっていく。共和党も同様のプロセスを経るのだが、現職のトランプ大統領が候補者になることは確定的なため、簡素化されることになる。

 

 それはさておき、このアイオワ州の党員集会でトップに躍り出たものが大統領候補として本命視される。そういう意味で注目されるわけであるが、民主党の大統領候補者は高齢者がそろっていた。副大統領であったバイデン氏は77歳、左派のサンダース氏は78歳、女性上院議員エリザベス・ウォーレン氏は70歳とそれぞれお年寄りである。当初の予定より、結果の発表が遅れてしまったが、集計率90%を超えても若手の穏健派ビート・ブダジェッジ氏(38歳)が、得票率26.8%で1位となり、2位サンダース氏が25.2%で追いかける展開となった。3位はウォーレン氏で18.4%、バイデン氏は15.4%となっている。本命不在の候補者選びとなっているが、経済の好調さを背景に2期目を狙っているトランプ大統領に対抗するためには、若さが最大の武器とばかりに、一気に有力候補者にブダジェッジ氏が躍り出た。

 ブルームバーグ氏も豊富な資産を背景に選挙資金をつぎ込んで、大統領選出馬をもくろみ、あまり行政経験のないブダジェッジ氏がこのアイオワでの勢いを維持し続けられるかはまだまだわからないが、トランプ大統領を追い落とす可能性を見込んで、一気に民主党の有望な候補者になりうるかもしれない。そして穏健派として、また「世界の警察官」を任じて、国際社会で期待されるべき役割を米国が担っていくような政策をとってもらいたいものである。これからの国際社会は、トランプ大統領の米国第一主義ではますます混迷を極めるだけであろう。米国がかじ取りをしながら、国際協調が進むことが望ましいのである。利己主義ではなく、利他主義が前面に出てこなければいけない時代である。