ぐーたら親父の言いたい放題

日々の様々なニュースを取り上げて、独自の視点でコメントします。これからの社会の変化を予測し、どのように対処すべきか提案できればと考えています。

新型コロナにいつまで怯えるのか?

 感染者拡大のピークは過ぎたかのような報道がなされている。そして8月にはいり、重症者が増えているというニュースもある。2月以来新型コロナに振り回される日々である。専門家は自分自身の発言の重みを知っているから、どうしても網を広げて言葉を発する。それを聞き取る側も身構えているから、それをさらに大きくとらえようとする。結果的に問題の対象物を実像よりはずいぶんと大きなものにとらえることになる。

 バンデミックという言葉が一人歩きし、感染症の怖さだけが伝わってくる。しかし半年余りの新型コロナの対応の中で、ようやく実態に近いものとしてとらえられつつあるのではないか。おおむね飛沫感染が原因であることがつかめたし、3密に十分注意すれば感染はある程度防げることがわかった。ただし、完全防御ができないことに対する不安は国民の多くが感じているのだろう。

 

 感染者に対する拒否感、それも差別的ともいえる言動まで垣間見える拒絶。こうなるとマスコミ報道もどうであろうか。丁寧で詳細な解説が必ずしも、正確な情報を伝えるとは限らない。もちろんあまりにも簡潔な情報もまた真意を確実に伝達するわけではない。受け手の問題もあるが、同一の知識を共有することはなかなか難しいものである。

 

 それはさておき、4月~6月期のGDPが年率換算で27.8%減となることがわかった。経済的な落ち込みこそが問題だというつもりもないが、新型コロナ感染におびえて移動の自粛やイベント規模の制限がかかり続ければ、現在の経済状況は下降を続けるしかなさそうである。インバウンドの激減、個人消費や設備投資の落ち込みの回復は難しいものがある。それどころか、企業の経営悪化は、失業率の増加を暗示しており、それが家計の縮小を進める。消費の冷え込みは内需を縮小させることになる。

 

 足元の揺らぎを、いかにして止めるか、それこそが政治の果たす役割ではないかと考えるのだが、救世主はなかなか現れそうにはない。