ぐーたら親父の言いたい放題

日々の様々なニュースを取り上げて、独自の視点でコメントします。これからの社会の変化を予測し、どのように対処すべきか提案できればと考えています。

波乱万丈?

 新型コロナウイルスの感染拡大は、16日現在で17万7421人の感染者と7044人の死者を出した。中国はピークを過ぎた感じだが欧米で感染者数が激増しているのが気になるところである。先行きが見えないために、ニューヨークダウの乱高下が週明け月曜日にも続いている。最高値時に比べれば3割を超える下げを記録している。アメリカに引っ張られるように、イギリスでもイタリアでもフランスでもドイツでも、そして日本でも乱高下を繰り返している。確たる情報がないために、投資家心理を揺るがすのであろう。

 日本国内で29~60%の人が感染すれば、終息に向かうだろうという研究者の声もある。感染した8割の人がほとんど無症状で終えるので、感染したかどうかもわからないまま過ごす人が多いのが難点で、そういった人たちが無意識に外出することで感染を拡大しているのだが、症状が出なければ注意力も下がるというものである。クラスターが突き止められ、そこに出入りした人を中心に感染経路を追っかけているが徒労に終わる可能性もある。問題は高齢者や免疫力が低下している人たちの感染をできるだけ防ぐということであろう。そして一刻も早く、有効なワクチンが製造されることであろう。

 

 G7首脳によるテレビ会議が開催され、新型コロナウイルスの封じ込めと、感染拡大に伴う経済の大混乱に対する対応策が話し合われたが、安部さんにすれば、それもあるが7月の東京オリンピックの開催が危ぶまれる事態となってきた。それで議題として持ち出したのだが、そこでは「完全な形での開催」を求められたという。現在のところ、日本はそこまでに終息させることができるかもしれないが、世界を見回したときにはどうなのか。そこは不透明でしかない。それこそ、全世界とりわけG7を中心とした先進国が協力し合って新型コロナウイルスの感染拡大に対して有効な手段をとることであり、経済対策、金融政策でも、利己主義ではなく、全世界の利益を考えて、今回のダメージを最小限にするような対策が取られることを祈るばかりである。

 

 インバウンドで活気があった観光産業を中心に、今回の新型コロナウイルスの感染拡大により相次ぐキャンセルで、ホテルや旅館、観光バス会社などで解雇が進んでいる。不景気になれば真っ先に仕事を切られる人たちは、最低限の賃金で毎日の生活をやりくりしていることが多い。こういう人たちに、救いの手がなかなか伸びないのが日本の現状ではなかろうか。しわ寄せは、最も弱い部分に向かうのである。