ぐーたら親父の言いたい放題

日々の様々なニュースを取り上げて、独自の視点でコメントします。これからの社会の変化を予測し、どのように対処すべきか提案できればと考えています。

9月入学を考える

 朝日新聞世論調査では、来年秋実施の賛成派は38%、反対派は43%という結果が出た。年代別で見ると18歳~29歳までは賛成が51%、反対の39%を上回った。30代~50代は賛否が拮抗。60代以上は賛成が3割前後にとどまった。また地域別でみると大阪では賛成48%、反対34%、東京では賛成41%、反対39%で、それ以外の地域では反対派が上回った。突然出てきた「9月入学」であるが、現学年の学習内容を消化するために無理をするよりも、これを機に余裕をもって子どもたちも教員も余裕をもって取り組める時間が欲しいと考えていることはわかる。

 

 ただし、来年度入学生に関しては、当然ながら様々な問題が浮上してきた。4月生まれ~8月生まれをどのように扱うのか。保育園や幼稚園で5か月間面倒を見るのか(9月からは小学校1年生とする)、4月から小学校0年生として小学校教員を増やして対応するのか。小学校0年生の場合も幼稚園や保育園で引き受ける場合も新たなカリキュラムや教材が早急に検討材料としてあがってくる。施設面での問題点も出てくる。教材の問題もあるし、新しい制度作りも必要になる。新型コロナの感染が完全に終息するかどうかも不明である。したがって性急な議論や拙速な決断は避けるべきなのだろうが、それでも今回が学校制度改革を可能にする数少ないチャンスかもしれない。これを逃せば、二度と巡り合えない機会かもしれない。考えたくはないが、もしも感染第二波が到来すれば、そこは躊躇なく踏み切るべきである。今年度のスケジュールがこれ以上タイトになれば、新たな挑戦に踏み切ろうではないか。

 

 変革期にあたる人たちは、厳しいと感じるかるかもしれないが、少なくとも同年代に関しては与えられた条件、時間はほぼ等しいはずである。将来がどのように捻じ曲げられるのか、それはあまりにも不透明でしかないが、甘んじて受け入れることで乗り越える選択があっても良いのだと考えるのは無責任であろうか。しかし、だれが責任を取れるのか、またどこにその責任のありかを持ち込むのかそれも不明である以上、納得するしかないのではなかろうか。

 

 一気呵成に行くならば、来年度のみ小学校1年生は教員を一時的にでも増員して対処するほうが混乱は少なくて済むはずである。出生数の減少傾向から、空きのある小学校施設を利用して、教員の増員で乗り切るべきであろうと考えるのだが、いかがなものであろうか。そして安易な考え方かもしれないが、簡単なひらがなの練習、読解力の練習、はたまた計算練習などをしながら、小学校での生活になじむ期間をはさんで9月の入学式を待つことが望ましいように考える。