ぐーたら親父の言いたい放題

日々の様々なニュースを取り上げて、独自の視点でコメントします。これからの社会の変化を予測し、どのように対処すべきか提案できればと考えています。

一見平等に見えるが・・・

 私自身は、ワクチンは怖くて打とうという気にならないのだが、今日から高齢者に対する新型コロナワクチンの接種予約が始まった。用意ドンではじまる予約受付は、平等を期して行われているようだが、多くの人が電話番号を一斉にプッシュして、予約を取ろうとするのだが、電話回線は一瞬にして飽和状態になり、うまくつながらなければ、何度もかけなおし、幸運に恵まれてつながる機会を持てるかどうかにかかっている。現在ではネット予約でも可能だが、これも少しタイミングがずれるとなかなか予約受付を終了するところまで持っていけない。高齢者ならなおさら、スムーズにやれない。

 

 ワクチン確保一つとってもそうだが、ワクチン接種に関しても、対象者一斉に予約してくださいではなく、地域ごとや名前順で、あるいは年齢順で日時を割り当てて指名していけば、段取りが良かったのではなかろうか。たしかにあの人よりは、私の方がどうして後回しにされるのかといった不満は出るかもしれないが、その地区の対象者分のワクチン量が確保されているのであれば、若干前後するだけで希望する人はほとんど接種が可能なはずである。私のようなできれば摂取したくないという人も少なからず存在するのだから・・・。

 

 それを用意ドンで一斉に予約受付とするから、窓口で並ぶ人も出てくるし(これは論外であろう、感染者を減らすためのワクチン接種で密を作るような愚を犯しているのは問題である)、簡単に予約が済まない現状にいら立つ人々も大勢いるであろう。これでは逆効果ではないか。いまだに国民の1%もワクチン接種が終了していない日本の行政の政策ミスだと断じざるを得ない。なぜもっとスムーズにワクチン接種を行えないのか。また、新型コロナ感染禍に対する対処法について、効果的な対策が打てないのか。

 

 スペイン風邪の収束まで3年近くかかった教訓が全然生かされていないのではないか。100年近くを経て、医療は格段に進歩したはずである。だからこそ、短期間で終息させるという自信の下に東京オリンピックパラリンピックの一年延期を決めたのであろう。しかるに目算が狂い、その経緯を認めたくないがゆえに、ずるずる責任を引き延ばす日本政府の姑息なやり方にいら立ちを感じざるを得ない。

 

 今となれば、短期間での新型コロナ終息ははかない夢であろう。アメリカやドイツに比べて新型コロナの免疫獲得までは少なくとも一年以上を要することは仕方がない状況になりつつある。現実を直視して、今できる最善の手を尽くしていく以外に日本国民の安全を確保する道はなさそうではないか。熟慮せよ。