ぐーたら親父の言いたい放題

日々の様々なニュースを取り上げて、独自の視点でコメントします。これからの社会の変化を予測し、どのように対処すべきか提案できればと考えています。

松山英樹、マスターズ制覇

 週明け早々ビッグニュースが飛び込んできた。ゴルフのメジャー大会の一つマスターズ・トーナメントで日本人選手男子として初めて優勝を勝ち取った。コロナ禍で、ともすれば日々の感染者数に一喜一憂するだけの日々を過ごしてきた中で、久々にうれしいニュースが舞い込んできた。当方ゴルフは全くの門外漢である。ただし、大坂なおみの全豪テニス制覇も見事であったし、日本人選手はこれまでのプレッシャーに弱いという印象をようやくはねのけた感がある。思えば2019年日本で開催されたラグビーのワールドカップで、予選リーグでアイルランドスコットランドの強豪2チームを含めて4戦全勝で決勝トーナメントに初進出を決めたときも大興奮の渦だったが、残念ながらジャパンは7か国出身者の連合チームではあった。ラグビーでは、協会所属により規定を満たせばどこの代表チームでもプレーできるし、日本代表でプレーしたい選手が増えた状況を喜ぶべきだし、フィジカルな面で劣勢を強いられるジャパンとしては、このようなチーム作りも可能性を広げていけるのではなかろうか。何はともあれ、日本のスポーツの隆盛はうれしい限りである。

 

 対して新型コロナ感染者に対する、日本の行政は貧弱な限りである。アクセルを踏みながらブレーキを踏む、そんな器用な対応が経済も劣化させ、感染者数も抑え込めない状況である。蔓延防止措置を行う地域も広がる中で、なんとか緊急事態宣言を発出しなくて良い状況を作り出せるか、会食自粛要請だけでは十分な感染防止にはなりえていないように思えるのだが、ワクチン接種という最大効果が期待できる処置があまり進まない中で、行政は苦渋の選択をし続けている。

 

 是が非でもオリンピック開催を行いたいと願う日本政府や東京都、ここで中止という決断はなかなか下せるものではなかろうが、最高峰の舞台で自身の能力を発揮したいアスリートたちの熱い思いは理解しつつも、まだまだマスクを外せない状況のなかで、万全な医療体制と安全な大会運営を担保するコストを考えるといかがなものであろうか。長引くコロナ禍で失業者も増えて、経済的な困窮者が増加していることも考えると、この際、政治的な大英断もやむを得ないような気がしてならないのだが・・・