ぐーたら親父の言いたい放題

日々の様々なニュースを取り上げて、独自の視点でコメントします。これからの社会の変化を予測し、どのように対処すべきか提案できればと考えています。

真夏のマスク着用を求める状況は普通の日常だろうか

 東京の新型コロナ感染者数は先週から32名増えて501人となった。気になる数字は

を拾い出すと、すべての指標でステージ4を脱し切れていない都道府県がいくつかある。北海道は療養者で、愛知県は重症者数と療養者数で、大阪府は入院率と療養者数で、福岡県は療養者数で、沖縄県は病床使用率と重症者数と療養者数と新規感染者数でそれぞれステージ4の段階である。しかも、感染経路不明者が埼玉県、千葉県、東京都、神奈川、大阪府兵庫県沖縄県でステージ3の状況にあるほか、その他の地域でも上昇傾向をたどっている。

 

 このような状況の中で、緊急事態宣言を20日で解除しようという動きが政府にはあるが、全国各地で気のゆるみもあって人出が増えていることを考え合わせると、第5波の到来があっても不思議ではない。聞くところによると、ワクチン先進国である英国でも感染者数が増えてきたという。変異型の出現による増加であるとみられるが、そうであるならば菅首相がオリンピック開催に向けてもくろんでいるワクチン接種の加速化が色あせてしまう。それ以上にオリンピック強行開催のおかげで新型コロナの感染拡大が加速すれば、安心安全を念仏のように唱えてきたことが無駄になってしまうどころか、日本国民を危険にさらした首謀者として歴史に残ることになる。そうはならないと信じているからこそ、オリンピック開催に向けて邁進しておられるのであろうが、いかがなものであろうか。

 

 ここにきて、観客数の上限が5000人から10000人に引き上げられそうである。これもオリンピックが行われる会場のキャパを広げて有観客に向けてのアピールであろう。オリンピック開催ありきで進むルール整備、法整備にはあきれるばかりである。変異株を防ぐための水際対策として行われるべき隔離も最短3日でOKでは何の意味も持たない。中国は3週間完全に隔離し、違反すれば逮捕される。日本は入国する人々にそれほど厳しい対処をしていない。もしオリンピック開催を機に再度感染者数が増大すればだれがその責めを負うのであろうか。

 

 どうも立憲民主党をはじめとする野党も、国会の延期をもくろんでも閉会に持ち込まれ、マスコミもさまざまな問題を抱える政府に対し、いまひとつ舌鋒鋭く批判することもない。真夏日が増える季節になっても、猛暑日においてもマスクが必需品の日常が当たり前という人が増えていること自体が異常ではないのだろうか。真夏にマスクをつけないと外出もできない状況が普通なのだろうか。皆さんに聞いてみたい。