ぐーたら親父の言いたい放題

日々の様々なニュースを取り上げて、独自の視点でコメントします。これからの社会の変化を予測し、どのように対処すべきか提案できればと考えています。

3度目の緊急事態宣言

 オリンピック開催を賭けて、政府は3度目の緊急事態宣言の発令に踏み切った。今回は変異株が出てきたため、一筋縄では収まりそうにない。政府は5月11日までおよそ半月余りの期間で解除に踏み切りたい考えだが、ここは期間ありきで済ませてしまうところではない。国民は倦んでいるいる。仏の顔も3度ではないが、我慢を強いられる期間が続き、それでいてなんらその成果の恩恵を受けないとあっては、どんどんお上の意向も薄れるばかりではなかろうか。

 

 聞くところによると医療のひっ迫状況は最悪の時期に近づいているような気がしてならない。大阪市消防局の発表では、全体の救急出動で4月12日から18日の期間を例にとると1時間以上2時間未満が147件、2時間以上3時間未満が54件、3時間以上6時間未満が57件、6時間以上が20件あったという。そして6時間以上に関してはほとんどがコロナ関連の患者であり、4月19日には46時間53分待機したケースもあったという。このケースの場合、救急隊が交代で、酸素吸入などを続けたという。

 

 こうなれば、新型コロナ感染者だけでなく、他の救急患者への初期対応にも影響を及ぼすのではなかろうか。これでは医療はひっ迫せざるを得ないであろう。新型コロナ患者の位置づけをどうするのか(感染症としてのレベルは?)、災害時並みのトリアージを行う必要があるといわれる。限られた人工呼吸器を誰に装着するのか、事前に指針が決められる必要性も出てくるであろう。これまで考えもしなかった状況が起こりつつある。行政の的確な決断がこれからますます重要になってくるのではなかろうか