ぐーたら親父の言いたい放題

日々の様々なニュースを取り上げて、独自の視点でコメントします。これからの社会の変化を予測し、どのように対処すべきか提案できればと考えています。

非常事態宣言要請の可否

 変異株の増殖が止まらない。これでは重症病棟がパンクする。ワクチン接種のスケジュールも消化できない。一方で東京オリンピックは開催まで100日を切ってしまった。すべての状況がタイトになってしまった。しかし、判断停止はできない。なんらかの成果をもたらす決断が今こそ必要である。大阪、兵庫、京都、東京の非常事態宣言発出要請は、今週末にも認められることになる。

 

 大規模商業施設、テーマパークなどのの休業、さらには飲食店の種類提供禁止、20時閉店などが求められている。制限を厳しくしては緩める。信頼関係が確立していれば、さほど問題があるわけでもないが、自分たちの思惑だけは何としてでも実現させたい。しかるに現在の状況も抑え込まなければならない。どうしても欲目が見え隠れするから何ともうさん臭さが消えない。そんな状況の中での駆け引き。

 

 医療のひっ迫が喧伝されているが、とりわけ重症患者の病床不足が報道されているが、医療現場が腹をくくればなんとかなるかもしれない。以前から主張していることだが、コロナ感染にこだわらず、インフルエンザ並みの対応に変えればどこの病院でも重症患者受け入れは難しくないはず。感染リスクの高さを考慮するなら、中等症患者を受け入れているところが重症化しても対処する。いまやそのような状況に至っている。災害時のトリアージではないが、どこでも受け入れ可能ではないがゆえに、コロナ患者を受け入れているところが可能な限り、面倒を見る。

 

 それよりも、コロナ患者以外で緊急対応すべき患者の対応が後手に回っているようである。これこそが今や喫緊の問題ではなかろうか。コロナ患者の配送で何時間も救急車が立ち往生を余儀なくされていると聞く。それでは医療スタッフが疲弊するのも無理はない。そこでの政治的な判断ができていないのは、政治家の怠慢であり、行政が真っ先に政治的判断を下すべきところである。新型コロナ感染を沈静化するのは、行政の最大の使命にいまやなりつつある。感染拡大を防ぐ、密を避ける、経済を守る。ブレーキを踏みながら、アクセルを踏むような芸当では決してできないのではなかろうか。