ぐーたら親父の言いたい放題

日々の様々なニュースを取り上げて、独自の視点でコメントします。これからの社会の変化を予測し、どのように対処すべきか提案できればと考えています。

[桜を見る会」問題に、日本の行く末を憂慮する

 内閣が主催する4月の「桜を見る会」が、大きな問題になっている。毎日のようにこの問題が新聞紙上やTVのニュースで取り上げられている。私自身もこの問題については、憂慮すべきことがいくつか含まれていると感じる。一つは歴代最長の長期政権によるおごりと横着さである。誰も異議を挟まないからか、反対勢力がほとんど存在しないからか、得手勝手な解釈で独善的な行動を政権担当者がますますとるようになっていることが問題である。官僚や、周りの国会議員は忖度することで、自分自身の保身を心がけ、その結果ますます政権担当者は増長するという悪循環に陥り、国民にとっては澱みのようなマイナス効果しかない閉塞現象を醸し出している。

 

 第2に、もっと問題なのは、財政赤字が過去に例を見ないような拡大傾向にあるだけでなく、社会保障制度をはじめ経済格差の拡大も含め、少子高齢化時代に即応した制度改革に取り組むべき時に、さらには国際社会での日本の立場を明確化すべき時に、国内の政権担当者の公私混同問題というか、このような些末な問題で貴重な時間を浪費している国会や、国会議員を含む政局について、もっと議論すべき重要な問題がほかにいくらでも山積みされているだろうという強い異議申し立てがどこからも出てこないことである。そういう意味では、チェック役を果たすべきマスコミもまた、感覚が鈍化しているようである。

 

 AIの進展、シンギュラリティの到来など、新時代の幕開けを迎えようとしているときに、日本の社会は旧態以前のまま、何の準備もできていない。しかも社会制度の変革を率先していくべき政治家が、なかなか国民の将来を考察して、進むべき道を提示してくれそうもない。そんな停滞した雰囲気が、日本を覆い始めている。なんの切迫感もなく、ただただ時代の変化に流されてじり貧に陥っていくのだろうか。危惧されることは、多々あるように思うのだが・・