ぐーたら親父の言いたい放題

日々の様々なニュースを取り上げて、独自の視点でコメントします。これからの社会の変化を予測し、どのように対処すべきか提案できればと考えています。

便利さに慣れると・・・

 千葉県が大変な状況になっている。台風15号の影響により、もうすでに5日間が経過したというのに12万戸が停電したままだという。猛暑日にエアコンがない、電気がつかない、そして冷蔵庫にしまってあったものを捨てざるを得ない。それだけではない、トイレの水も流れないのである。そんな生活が、そろそろ一週間になろうとしている。電気がある生活に慣れ、適度な室温で快適な生活を送っていた日常生活が、電気がストップしたおかげで、とたんに不快さしか感じられない環境に様変わりしてしまう。このような経験をほとんどしてこなかった若者には堪えるであろう。対岸の火事としてしか感じられない人には、伝わらないかもしれないが、電気に対するありがたみをあらためて認識するとともに、不便さに耐えられなくなっている状況を嘆かざるを得ない。

 

 ことの発端は、半年前の些細なことである。ちょっとしたボタンの掛け違い、連絡の不徹底にあったが、それがにっちもさっちもいかない身動きの取れない状態にある。結局はどちらかが職場を決心せざるを得ない状況に追い込まれた。人間関係の難しさを、あらためて思い知らされた。日韓関係を彷彿させるような出来事が身近に起こった。もちろん韓国国民が感じている被害者意識の根の深さが根源にあり、歴史認識においても日本と韓国の違いは明確にあるはずである。それが日本の韓流人気があり、韓国からの観光客が増えていたことから、あまり意識されなくなったことにも要因があるのであろうが、いったん関係が険悪化すれば留まるところを知らないかのようにいつのまにか泥濘状態になってしまった。関係修復に向けては、これからどれだけのエネルギーが必要になるかまったくわからない。

 

 安倍さんは韓国に対しては、関係修復を自ら行おうという姿勢は見せていない。徴用工問題に対する何らかの協議を行おうという意思が韓国に出てこない限り、日韓関係は好転する事態にはなりえない。その一方で文部科学大臣加計学園問題で、官房副長官であった萩生田氏を任命した。萩生田氏は、文部科学省に対し加計学園獣医学部新設は官邸の意向であると発言した張本人である。安部さんの意中を忖度した発言した人物をよりによって文部科学大臣に任命した意図がもう一つ分からない。もう一度加計学園問題の疑惑を解明しようという動きがでてきても押さえ切れる自信があるのだろうか。参議院選挙で有権者の負託を受けたとばかり、安部さんは改憲にも意欲を示しているが、なんともしまりのない内閣が発足した。