ぐーたら親父の言いたい放題

日々の様々なニュースを取り上げて、独自の視点でコメントします。これからの社会の変化を予測し、どのように対処すべきか提案できればと考えています。

絵になる言葉

 「この結果に満足していないし、不満足でもない。このチームを誇りに思う。南アメリカが強すぎたとも感じない。ただ、相手の強みを100%出させてしまって、自分たちはそこに対応できなかった。」とはラグビーワールドカップの日本代表キャプテンリーチ・マイケルの言葉である。おそらく全力で準備して、試合に臨んだはずである。そこそこやれる、そんな気持ちを抱いて、グラウンドを駆け巡ったはずである。前半は、3-5まずは大健闘という結果である。

 しかし、自分たちが準備して出せた力は、そこが限界であったかもしれない。南アフリカはフィジカルで勝る部分で勝負してきた。日本代表のアタックを前で止める。モールで前進を図る。スクラムでは押し負けない。日本はラインアウトが取れなくなり、モールで押され始めた。アイルランド戦の試合のように、スクラムで押し返すことができなかった。まさに力と力の勝負になり、次第に劣勢を跳ね返す力を失っていった。最後は追加点を挙げさせないために粘った。

 ノーサイドの笛が吹かれたとき、スコアは3-26。こんなはずではなかった。予選プールの結果を見れば、日本代表は胸を張って誇れる成績を残した。アイルランドスコットランドラグビー強豪国2チームをあわせて4勝0敗。立派にワールドカップに向けた強化は実ったのである。そして、自信を持って臨んだ南アフリカ戦。まだまだ越えねばならない障壁があることを思い知らされた。これでひるむことなく、新たなる挑戦を始めるスタートラインに立ったのである。

 ラグビー日本代表は、ワールドカップという舞台で、これまでティア2と呼ばれるチームがどこも成し遂げなかった全勝で予選リーグを突破し、決勝トーナメントに進んだのである。結果を出した努力に惜しみない拍手を送りたい。これが日本のラグビーファンを増やすことにつながっていくことを願うばかりである。