ワールドカップ開幕

当方の準備はお構いなく、ラグビーワールドカップが開幕した。初戦のロシア戦は、プレッシャーもあったのか、予想以上にミスが目立ち、不安が先に立ってしまったが、試合が進むにつれ、ジャパンの選手たちも自分たちのペースを取り戻したためか、終わってみれば30-10で危なげないスタートを切った。WTB松島の3トライも見事ではあったが、FLラブスカフニのロシアボールをもぎ取り走り切ったシーンは印象的であった。そして、後半早々本人自身が語った弁によると指示されたPGを覚悟を決めて蹴った瞬間に緊張感がなくなったSO田村、ようやくワールドカップに選手たちは没入した。

　次戦は強豪アイルランド、ライバルのスコットランドをノートライに抑えて初戦を飾ったチームである。ここに勝たなければ、念願の決勝トーナメント進出も危うくなる。ジャパンに失うものはない。格上のチームに堂々とぶつかってくれることを祈るばかりである。FWをはじめ個々のフィジカルでは劣勢だが、勝利を願う気持ちだけは負けない。前回大会の南アフリカ戦の再現を目指してほしい。

　　それにしても、南アフリカ13－23NZ、オーストラリア39－21フィジー、フランス23－21、アイルランド27－3スコットランドなど強豪チームの熱戦が日本の各地で繰り広げられている。TVでも地上波でNHK総合や読売TVで、BSもNHKで放送されている。ラグビーとはこれまで縁のなかった人たちにも、熱戦を観戦してもらえれば幸いである。堅固なディフェンスをいかにして打ち破るのか、一進一退の攻防を手に汗握って見続けると、ラグビーの面白さに気づいてもらえるであろう。