ぐーたら親父の言いたい放題

日々の様々なニュースを取り上げて、独自の視点でコメントします。これからの社会の変化を予測し、どのように対処すべきか提案できればと考えています。

ラグビーを楽しむ

 8月3日花園。熱帯夜にもかかわらず3万人近くの観客が詰めかけていた。観るほうもも大変だが、テニスと同様、運動量が半端ではないのがラグビーである。ペナルティなどでボールが動かない時間も結構あるのだが、アタックにディフェンスに走り回らなければならない。しかも、ボールがどこに来るかを予測して(もちろんボールキャリア―の動きを読むわけであるが)、どこにパスが渡るのか、試合の流れを選手一人一人が的確に判断して動かなければならない。相手選手を止めるには、勇気を出して全力で走ってくる選手にタックルに行かなければならない。

 とびぬけた運動量を可能にするのは、フィットネスの向上である。90分間(試合時間は前半40分、後半40分であるが、時間を超えてもすぐには止まらない)走り続けることが必要になる。身体能力を高めなければフィジカルで圧倒されてしまう場合もある。最近はディフェンス技術が上がっているので、なかなかボールを前に運べない。ターンオーバーからの速攻が相手ディフェンスがそろわないアタックの絶好の機会になる。相手選手をしっかり止めて、チャンスと見ればそこからの逆襲。サポート選手がついてくるのを瞬時で確認して、ボールをつなぐ、あるいは蹴る。うまくつながればトライが生まれる。

 花園の試合は、日本代表が確実にトレーニングしてきた成果を披露してくれた。身体能力の高いトンガ選手をしっかり翻弄して、41-7で勝利をものにした。不安視されていたワールドカップでの活躍が結構有望視されるようになった。地上波で放送してくれたら、ラグビーファンもさぞかし増えるだろうが、残念ながら高校野球の地方大会の結果を伝える新聞でさえ、国内リーグの結果が掲載されていないほど、ラグビー人気は下がっている。しかも今年行われるワールドカップより、来年のオリンピックが話題となる日本。少々良い成績を上げても、記憶に残るかどうか、ものすごく不安である。でも、どのスポーツよりも観戦していてワクワクできるのがラグビーである。

 やるスポーツとしては大変だが、見るスポーツとしては断然面白い。チームが一丸となって戦わなければ勝利を手にしえないスポーツ。ずば抜けた選手が一人二人いても勝てないスポーツ。体力と知力を尽くして、勝利を希求するスポーツなのである。