ぐーたら親父の言いたい放題

日々の様々なニュースを取り上げて、独自の視点でコメントします。これからの社会の変化を予測し、どのように対処すべきか提案できればと考えています。

また一つ齢を重ねて・・・

 昨日〇〇回目の誕生日を迎えた。この年齢になると、誕生日などどうでもよいのだが、それよりも何よりもこの一年何をしてきたかという一種後悔の念が先に立ってしまう。経験値を積み重ねて、さらなる高みを目指すという目標もないのが辛い。

 それでもワールドカップのジャパンの活躍は目を見張るものがある。ひたむきに悲願の決勝トーナメント進出を目指して必死に取り組んできたことが、ようやく実現できるところまで来ている。ラグビーの人気を不動にするべくひたむきな努力を続けてきた選手たちに賞賛を送りたい。

 一方で、香港の騒動はなかなか収まらない。強権的な習近平政府の意向を受けて、デモを抑え込もうという香港政庁の姑息な対応が事態を悪化させている。英国の居留地として自由な精神をはぐくんできた香港市民に取り、その自由が脅かされることに対する不安は底知れないものがあるだろう。自由を求めた行動に制約をかける試みは、香港市民のいら立ちを増幅させるだけである。議会にかけられることなく5日に施行された「覆面禁止法」により、すでに逮捕者が出ており、反発も大きくなっている。またデモ隊から照射されたレーザービームが中国人民軍の施設にあたり、軍もデモ隊に向けて警告を発する事態になっている。

 香港政庁の行政長官に超法規的な権限を与える緊急状況規則条例が50年ぶりに発動されったこともあり、強権的な鎮圧が行われる可能性もある。中国人民軍が最悪の場合投入される可能性も高まっている。しかし、香港市民が求める自由に対し、強引な対応を続けることは状況を悪化させるだけである。さりとて、本土の習近平政権は、台湾の孤立化を進めており、香港の自由を求める騒動を容認することはできないだろう。緊迫した情勢は円満解決という出口を探し求めて混迷を深めるばかりである。私たちも対岸の火事と鷹揚にかまえているだけでは、将来火の粉が飛んでくることもありうる。政権に緊急法のような超法規的な行動を許してはならないし、今回の騒動をじっくり見守っていくことが大切であるような気がする。